自傷行為から「さようなら」

(27歳・女)が自傷行為をやめるまでの物語。

11月1日 読書ができた

 

こんばんは、双極うさぎです。

 

私は今、ささやかな喜びの中にいます。

一年以上ぶりに読書ができ、小説を一冊、読み終えることができたのです。

 

子供の頃から読書が大好きでしたが、双極性障害になってからは文章が読める時期とまったく読めなくなる時期とがあって、ここ一年以上は読めない状態が続いていました。

読んでみようと試みては失敗で、「まだ駄目か…」を繰り返し…。

 

それでも先週、作業所の休憩時間に本を読めたらいいのになと思って、小説を持参しました。

いつも休憩時間に何をしていいか分からず時間を持て余していましたし、積読している小説があるじゃないか、と。

それで読んでみると、意外にもするする~と読めたのです…!

 

作業所の適度な雑音、やわらかいオレンジがかった照明、部屋の隅っこの椅子…さまざまな条件がカチッと合わさったのかもしれません。

そうして先週水曜日から金曜日までの3日間と、今週の5日間で一冊、読了できました!

 

読んだ本は、著・竹宮ゆゆこ『砕け散るところを見せてあげる』です。


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するする~と読めたのは、作業所の条件だけでは当然なく、竹宮ゆゆこさんの文章が私好みであったことも大きな要因。

私は小説を読みながら好きなフレーズを見つけるとメモをとるのですが、この小説にもメモする文章がたくさんありました。

いっぱい紹介したいのですが、著作権?のことなどがよく分からないので記載は控えておきます、残念ながら…。

 

文章だけでなく、物語の展開も魅力的でした。

かなりショックを受ける衝撃的な場面もありましたし、とても作業所の休憩時間に読むにふさわしい小説とは言い難い場面もありましたが、物語に心を持っていかれたのは確か。

惹きつけられましたね…。

読了後すぐは放心状態で「このあと仕事?ちょっと待ってくれ…」という感じでした。

帰宅してからもう一度本を開き、再び物語の中に戻ってしばらく浸りました。

 

やはり読書は良いものですね。

久しぶりに読書ができて、それをつくづく実感しました。

そして多様な表現ができる日本語も好きだなぁと思うのです。

 

来週の休憩時間は何を読もうかしら。